取締役会の運営上の問題点と対応策

VC等の投資家が社外取締役、オブザーバーとして取締役会に参加する場合は、
経営方針に関する本質的な議論よりも、月次決算の確認、予算達成状況等の
確認・追及になることが比較的多い。

 

質問も、何人かの投資家がそれぞれ納得するまで続けるので、膨大な時間を取られることがある

 

参加メンバー間の対抗意識、けん制等により、深い議論ができにくいことも起きる

 

取締役会の説明資料作成に膨大な時間を取られ、顧客開拓、事業構築が疎かになる。

 

社長がVCへの対応に追われる

 

社長は、けちをつけられたくないばっかりに、過剰に時間をかけて資料を作成する

 

・結果を出せない社長がやりがち

 

・一方、経験の浅いベンチャーキャピタリストによっては、結構この準備時間には
 気が回らず、より詳細な質問を微にいり細にわたり続けて悪化させることがある

 

・取締役会のスケジュール優先で顧客ミーティングを後回しにする

 

取締役会で執行側の議論不足、意見の相違が露呈する

 

取締役会で初めて聞く案件に関して討議が紛糾し、決議ができなくなって、
経営スピードが遅くなる

 

会計処理や月のずらしなどによって、数字をよく見せようと操作し始める

 

取締役会は機関決議等にとどめ、通常は毎月極力1時間程度で終了するよう、議事を進める。

 

株主の質問だといって極端に遠慮せず、ある程度は仕切る。

 

そうしないと、時間がいくらあっても足りない。

 

出席しているVC間には遠慮が見られ、お互いの振舞いに対してあまりチャレンジしないことが常なので、
社長が遠慮するとスピーディーに進められない

 

事業計画どおり順調に推移しているということであれば、それを示す絶好のチャンスなので、
数字をしっかりと見せる。

 

数字がいい加減であると悪印象を与え、悪循環を起こすので、細心の注意を払う。

 

ただし、過剰な時間はかけないこと

 

予実管理を確実に行っており、最新の経営課題はこれで、こう取り組んでいく、
と示すのが株主を一番安心させる

 

投資家が特に強い意見を持つような課題(提携、幹部の採用、報酬、組織変更等)は
取締役会に初めて提出するのではなく、事前に説明し、なるべく了承を得ておくこと

 

・取締役会は頻繁に開けないため、会社側がぜひやりたいと考えることを確実に決議できるよう
 事前に合意を得ることは非常に重要

 

・事前に説明をしておかないと、会社側で想定していないような反応を受ける場合があり、
 取締役会が紛糾したり、他の社外取締役の意見に過剰な影響を与えたりする場合がある

 

根本的な方向転換、事業計画の根本的見直しを余儀なくされる場合は、期限を決め、
議論を尽くす

 

取締役会には絶対に隠し事をせず、会社の状況をありのまま伝えること。

 

その場しのぎをしても、後が苦しくなるだけ

 

【おすすめページ】